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必読です。フッ素(フッ化物)入り歯磨き粉の基準が変わりました

今、虫歯予防のためのフッ化物の正しい使用をエビデンスを元にまとめて書いているのですがなかなか時間がかかっています。

 

その様な中、歯磨き粉のフッ化物の使用の基準が変わりましたので簡単にポイントを書きます。

 

フッ化物の細かい話は後程エビデンスを元に載せますので一番大切なことを。

 

「今現在、医学的にみてむし歯予防に効果があるのはフッ素入り歯磨き粉の適正使用です」

 

これが何よりの優先事項です。それ以外の方法はこれが出来た上で必要かどうかを考えるものなどです。

※詳細は後日

 

間単に書きますと年齢ごとに使用できるフッ化物入り歯磨き粉の濃度が国際レベルに日本もなりました。

今までは先進国の中で日本が薄い濃度でした。

 

簡単にポイントだけ書きますと

 

 

1 歯が生え始めから2歳頃まで今までの500ppm以下から1000ppm以下の濃度の歯磨き粉が使用できるようになりました。

  実は500ppm以下はエビデンスとしては予防効果が強いとは言えませんでしたが日本の基準はその様になっていました。

  ただし過剰にならないように量が大切です。米粒程度の量です。最後はうがいは出来ない可能性があるのでガーゼやティッシュでふき取る程度でも良い

 

2 3歳から5歳までは、上記と同じ1000ppmの歯磨き粉ですが量はグリンピース(5mm)程度を使用する

  うがいは少ないお水で一回。

 

3 6歳から成人は1500ppm以下の物を1.5から2cm程度の量を使う

  うがいは少ないお水で一回。

 

となりました。

 

うがいなどのやり方は以前と同じですね。

 

また5000ppmという濃い濃度の歯磨き粉についてが記載されましたが注意が必要です。

歯の根っこのむし歯には一定の効果が認められますが誰でも使用したほうが良いという訳ではありません。使用には必ず専門家の判断を元にしてください。むし歯ハイリスクにも使用することが書かれていますがハイリスクの診断は非常に難しく、ただ細菌検査をしただけでは分かりません。

5000ppmは現在国内で販売はありませんが今後販売されたり輸入する場合の使用には注意が必要です。

 

今まで買ってある500ppmがのこっている方は使い切ってから変えましょう。その際に注意が必要なのは500のものを今までの倍量使用しないでください。倍量使えば同じように感じますが違います。詳細は割愛しますが

 

「予防の効果は濃度が大切で口(体)に入る総量(フッ素の)ではない」

「副作用などリスクは総量が問題で濃度ではない」

 

 

この2つが大変重要です。

 

詳しいお話は必ず専門家にお聞きください。

 

詳細は以下をご確認下さい。

 

4学会合同のフッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法  2023 年 1 月 1 日

一般社団法人 日本口腔衛生学会 公益社団法人 日本小児歯科学会 特定非営利活動法人 日本歯科保存学会 一般社団法人 日本老年歯科医学会

 

news_230106.pdf (kokuhoken.or.jp)