毎日育児に忙しく過ごす方々へ。
幼児に口移しで食べさせたり、同じ食器を使うと虫歯菌がうつってしまうと聞いたことがありませんか?
子供を虫歯にさせたくないと誰もが思う事でしょう。そのために食器などその他のことにも神経をすり減らしていませんか?育児は様々なことがあり毎日大変なことも少なくありません。その中ではなるべく負担を減らしたいものです。
ではこの虫歯がうつるという情報どれだけ正しく、食器を分ける事は実行した方が良いのか調べたみました。
論文は多くなく恐らくこの論文から言われるようになったのかな?というものが複数ありました。 まずはこれですね。母親と乳児の虫歯の原因菌と言われていたS.M菌の遺伝子を調べたら多くが一致していたというものです。
次に
家族内でも似ていたというものです。こちらもS.M菌ですね。
つまりこの細菌は家族の誰かから移ってきている可能性があるということです。
やはり食器などは別にしなくてはならない!
と思われますが実は違います。
つまり感染してなるものではないとしています。
理由は、感染症の定義が関わって来るので詳細を割愛しますが、第一に現在は虫歯は単一もしくは特定の細菌によって引き起こされているとは考えられていません。以前は上記の論文のS.M菌が主であると考えられていました。
現在は口の中の常在菌と言われる誰でも口の中にいる多くの菌、免疫、食事、唾液、その他の多くの要因が関わりそれらのバランスが崩れ引き起こされるものとされています。
つまりいずれはS.M菌はどなたでもどこからから感染します。また、虫歯は特定の虫歯菌の存在の有無だけで引き起こされている訳では無いのです。虫歯菌という特定の菌はいないということですね。
様々な医療情報が溢れ振り回され、本来はやる必要の無い手間を増やしてはいけませんね。
結論としては食器や口移しから細菌はうつる可能性があるがそれはいずれ起きる。
それらの菌は誰でも口の中にいる常在菌である。
虫歯は複合要因の結果なので食器の共有や口移しなどを気をつけていても予防にはならない可能性が高い。
ということです。
※なるべく簡潔にかいていますので正確とは言えません