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針の太さのバランスを考えてみた

針は魚を釣るために重要な物の一つですね。

魚を釣る事には針が魚に刺さり針が壊れずに手元まで戻って来ることが大切ですね。

針には太さ以外に大きさや形状、針の幅など色々と考えなくてはならないポイントがありますが複雑になるので今回は太さだけに絞り考えてみましょう。

まず簡単にまとめます。

針が太くなれば刺さりは悪くなります。
太くなれば曲がりにくくなります
太くなれば重くなります。

逆に細くなれば刺さり易くなります。
細くなれば曲がり易くなります。
細くなれば軽くなります。

他にもありますが今回はこの3点で考えてみましょう。


上記は針だけで考えれば正しい訳ですが釣りとなると魚や竿、糸等が関係します。それらが組み合わさると太い方が曲がってしまう場合があります。

では少し例をあげて考えてみましょう。

針を手やペンチで曲げてみたことがありますか?
針の先を持って曲げると簡単に伸びてしまいます。
では針の曲がりの中間あたりを持って曲げて見ましょう。なかなか伸びず力がいります。



上記を踏まえて考えてみます。

針を魚の口に刺すには引かれる力(アワセ、フッキング)が必要です。(例外もあります)

この力は竿を煽ることで得る訳ですが、使用する竿が柔らかかったり糸が細くなるとこの力は弱くなります。

糸や竿やその他のバランスの中で針に伝わる力が弱くなるとそれらに対して太い針はしっかりと刺さらずに先だけひっかかった状態になります。

先だけ引っかかると針は伸びやすくなります。
あまりにも太い針の場合は伸び無くなりますが刺さらなくなる可能性もあり魚は外れます。

糸の太さや竿の強さなどによりかかるアワセの力に適切な太さを選択すると針はしっかりと刺さり伸びにくくなります。

また、細すぎる針はしっかりと刺さってもやはり伸びてしまいます。

針は竿や糸の太さ等とのバランスが大切です。

針が曲った、折れた時に闇雲に針を太くしても解決されない場合もあります。


このバランスの関係を利用して魚の大きさを選べる場合もあります。
魚のサイズにバラツキが大きい群れで良く釣れている時に大きい魚をなるべく選択して釣りたい場合。

同じ竿や糸のまま、一番よく釣れた針の太さを敢えて太くする方法です。

針だけ太くすると上記では、バレる、伸びる可能性が増えると書きました。
確かに間違っていませんが、「魚」の要素が入っていません。
魚は単純計算すると長さが倍になれば重さは約8倍です。

アワセの力が針にかかった時に魚が軽ければ魚が動かされその力は逃げてしまいます。
しかし魚が重くなれば力は逃げにくく刺さりやすくなります。

もちろん太すぎてはいけませんし、どれぐらいの太さが良いか試す必要はありますが、同じ竿や糸で針を太くすることで軽い小型の魚では刺さりにくくばれ易くなり、大型には刺さる。
と魚の大きさを釣り選ぶ事が出来る可能性があります。

上記は魚の食性や、口の形状や食べ方その他の要因を無視した例え話ですが、色々と悩み工夫すると釣りは更に楽しくなりますね。

重さに触れていませんが魚は捕食する時には周りの水ごと吸い込む様に食べる事が多いです。(種類によります)すると重い針は小さな魚の吸い込む力では吸込み出来ない可能性もあります。これも釣り分けに関わる可能性がありますね。

針には形状や大きさ等他にも考えるポイントがあり悩みは尽きませんがそれがまた楽しみですね。