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大型魚を釣るために大切なこと

釣りの少し踏み込んだ内容ですので興味のない方はお読みになられても面白くはないと思います。


釣りを続けていると大型の魚を釣りたいと思うことがあります。すでに挑んでいる方もいらっしゃるでしょう。
釣りの雑誌やテレビ等を読んでいても、魚がどうしたら針にかかるか?までは懇切丁寧に解説をしていても、魚がかかってからどうしたらよいか?を詳しく解説しているものは少ないと感じます。

大型の魚に糸を切られたり、魚がばれて逃げてしまったりと悔しい思いをしている方も少なくないですね。

大型の魚を狙うのに重要なことは多くありますが、その中で一番の基本についてを書いてみたいと思います。
そしてこの基本を多くの方があまり重要と感じていない様に思います。

それは『ドラグ』です。

この『ドラグ』はツインディスクドラグがどう?や、ATDがどうなのか?等メーカーの特徴の話ではありません。

それは

『適したドラグテンションを正確
 に計測をしているか?』

という事です。
まず、計測をせずに手で引っ張り、感覚で合わせている多くの場合では想定したドラグとずれています。(かなりのベテランやプロを除く)
現在までに釣りを様々な方とご一緒させていただきましたが、計測をしていない方は、ずれていることが多くありました。(小さなズレでは無い場合が多い)
詳細は割愛しますがドラグがずれていてはメーカーの特徴であるドラグの特性もあまり生きてきません。

次にドラグを計測をしている人でも起きているのが計測方法によるズレです。

ご紹介をする方法は某釣竿国内最大手製造メーカーの開発企画をされていた方からお聞きしたので間違いないと思います。
正しい計測方法は、持っている竿のリア部分と出ていくラインの角度を約90度にした状態でゆっくりと糸を引き出した時の数値という事です。

過去に雑誌やメディアなどで目にしたことがありますが、

『計測時には魚が糸を引き出すように素早く引っ張り計測をする』

このように書いてあるものがありました。

この方法ですと、その時の引き出す速度等により、ばらつきが多くなり決して正確とは言えないようです。

実際この計測方法で行うとばらつきが多くなり、ゆっくりと引き出した時よりもドラグテンションは高くなっています。リールのドラグがメインテナンス不足や不具合がある状態でこの速く引き出す計測方法を行うとかなり高いドラグテンションを示すことがあります。

想定よりも低いドラグテンションしか、かかっておらず魚を逃がすこともあります。
最後のポイントとしては使用する竿に糸を通して上記の角度で竿を曲げて計測すると言うことです。リールから直接引き出したドラグテンションではありません。
これは、使用する竿の曲がり方や長さでリールのドラグの締め方は同じでも実際に魚にかかるテンションが変わってしまうからです。

このドラグテンションが正確で安定していなければ、その他の大型魚を逃さないために行う工夫や技術が生きてきません。
一度お試しください