釣りを始める楽しみの一つは食べる事ですね。
せっかく釣った魚もその後の取扱いで美味しくなくなってしまいます。
詳細は割愛しますが簡単なポイントをお話いたします。
1 魚の活動を速やかに停止すべし
魚の身の美味しいと感じる成分はアミノ酸です。このアミノ酸が多く残っていることが大切です。
アミノ酸は、体を動かすために体に蓄積されているエネルギーが魚の死後、分解する事で多く生まれます。このエネルギーが少なくなるとアミノ酸があまり生まれません。
魚が釣れた後は暴れます。暴れる間にエネルギーが消費してしまいます。速やかに活動を停止させる必要があるのです。魚をバケツの中や網の中で釣りが終わるまで活かしていると新鮮で良さそうですが実は旨味が減っていってしまいます。
2 血液はなるべく無くすべし
血液は臭みや腐敗の元になってしまいます。血液の中には細菌が多く残っているためで腐敗しやすくなったり臭みが出ます。また血液中には身を分解する酵素が含まれています。小さな魚で30センチ以下は血液量が少ないので必ずしも抜く必要はありません。それ以上は抜く方がおすすめです。
方法は、魚を釣りあげて元気なうちにエラの中の赤いところをキッチンばさみ(100均の物でも)でジョキジョキ。そして出来れば尾っぽ近くの背骨をジョキ。
その後海水のバケツの中にいれて数分。血を抜きましょう。
3 魚は低温保存すべし
血が抜けた魚は必ず冷やす必要があります。温度がある程度高いと細菌が繁殖して腐敗が進みます。簡単な方法は海水に氷を混ぜた物に入れることです。ポイントは氷のみでは無い事と、真水では無く海水ということです。詳細は割愛しますが氷だけですと直接あたる身が凍ったり悪くなります、真水の場合は魚が水をすって不味くなってしまいます。
上記の3つのポイントを守るだけで魚は格段に美味しくなります。
※簡易的な方法ですので更にしっかりとした方法は「活きじめ」で検索
※回遊魚などは血液量が多いため小型でも血を抜くと良い